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松井秀喜選手を引退に追い込んだ打撃フォームの変化

 松井秀喜選手が引退を発表して非常に残念に思っています。現在40歳のヤンキースのラウル・イバネス選手は来シーズンは古巣のマリナーズに戻って野球をやるそうです。それを聞くと、現在38歳の松井選手もまだまだできるのにと思ってしまいます。

 松井選手の打撃フォームを過去から現在まで見ていたところ、打撃不振に陥った原因はこれなのかなと感じたことがあったので述べてみたいと思います。

 日本で調子の良かったときの打撃フォームは、大リーグに移籍してからの映像の中には見つけられませんでした。そして2012年度の打撃フォームは極端に悪く見えました。

 それでは具体的な映像(全てホームランを打ったときの映像)を見ていきましょう。

 日本での打撃フォーム

1996年、巨人入団4年目
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前足が着地してから、後ろ足を蹴り始めています。

1997年、巨人入団5年目、4試合連続本塁打を打ったときで、投手は横浜の三浦、好調時の打撃フォーム、スウィングスピードが速く、頭も動いていません。
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前足が着地する直前に後ろ足を強く蹴り始めています。また、バリー・ボンズのように、前足の爪先を浮かせ、踵を支点に体の回転を速くしています。

2003年、ヤンキース入団1年目、ヤンキーススタジアム初登場で満塁ホーマーを打つ
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2012年タンパベイ・レイズでのホームラン、6月1日のオリオールズ戦、対戦投手はチェン・ウェイン(松井、大リーグ最後のホームラン)
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 前足を以前より高く上げ、その際すでに上体がバックネット側に少し傾いています。また、前足が着地した直後に後ろ足を強く蹴っています。


 1997年の横浜の三浦投手から打った150m弾は上体が垂直で、頭も動かず非常に良い打撃フォームで
す。
 他の打撃フォームはいずれも上体の軸が捕手側に倒れています。特に、2012年の松井選手の大リーグ最後のホームランはかなり上体が傾いています。
 
 松井選手のこの打撃フォームの違いをもたらしている原因をこれから探ってみましょう。

 いろいろなホームランバッターの打撃フォームを見ていると、ホームランを打つために必要なもの(ホームランバッターの特徴)が見えてきます。

 大リーグ通算762号、シーズン72号の大リーグ記録を持つバリー・ボンズ選手は強烈な印象を残しました。シーズン72号のホームランを打った全盛期の頃にはストライクゾーンに入ったボールはほとんどホームランにしてしまうと印象が残っています。また、四球も非常に多く、2004年にはシーズン232個の四球を選んでおり、これは依然として大リーグ記録です。
 バリー・ボンズの打撃フォーム
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後ろ足は踵を上げ爪先に荷重した状態で構え、ボールのタイミングに合わせて瞬時に膝の向きを正面に向けながら強く蹴っています。それと同時に前足をわずかに前にステップし、前脚は膝を少し曲げて着地し、爪先を上げ踵を支点にして体が回転しやすくしています。
 また、後ろ足が爪先を支点に、前足が踵を支点に回転するので、足の大きさ分、体をオープンにした(開いた)のと同じ効果があるので、体が回転しやすくなっています。
 前足のステップは小さく、速いボールへ対応しやすく、ボールを目線の近くまで呼び込んで打てるフォームだと言えます。

 三冠王三度の落合 博満の打撃フォーム、対戦投手は野茂英雄
ochiai vs nomo.gif 
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 前足を3塁側に開いて踏み出し、体の回転を助けています。この体の開きと、素早い体の回転で、内角のボール球を腕をたたんでホームランに出来たのは落合選手だけでした。

 通算868号のホームランを打った王貞治の打撃フォーム(一本足打法)
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 1本足打法で、上げた前足を前に踏み出して、着地する直前に後ろ足の踵を浮かせながら、膝を前に向けながら爪先で強く蹴っています。前足が着地してから、後ろ足を蹴り出してしまったら調子の悪い時の松井選手のように上体の軸がバックネット側に傾いてしまったかもしれません。

 バリー・ボンズ、落合 博満、王貞治、3人に共通しているのは体全体を素早く回転させて打っている点です。この回転を生み出しているのは両脚です。ホームランバッターは前足を前にステップしながら、前足が着地する前に、後ろ足を力強く瞬時に蹴り、着地した前脚で体が前に行くのを止めて、骨盤の素早い回転を生み出しています。そして、バットの速いスウィングスピードを生み出しています。

 したがって、前足が着地する前に後ろ足を、膝を前に向けながら強く蹴らなければいけません。前足が着地してから後ろ足を強く蹴ってしまうと腰のあたりだけ前に押され、上半身は余り動かないので、体の軸が捕手側に傾き、体の回転スピードも弱くなり、頭も動いてしまい、良い成績が残せないのではないでしょうか。
 考え方は投球と一緒です。投球の際、前足が着地する前に後ろ足を強く蹴るのと一緒です。

 アメリカで主流の投球フォームでは体の回転を主体に投げるので、ホームランバッターの打撃フォームと非常に似ています。特に1本足打法の王選手の場合はサイドスローに近い投手と体の使い方はほぼ一緒です。

 打撃も、投球も後ろ足の蹴りから始まり、下半身をうまく使える選手は良い成績を残せると言えます。

 松井選手は速いボールに対応しようとするあまり、上体が少しバックネット側に傾くようになったのかもしれません。バリー・ボンズ選手のように最初から後ろ足は爪先過重にして、さらに足の向きを最初から少し前に向け、後ろ足の蹴り出しと前足のステップを同時に行い、ステップはわずかに留めたほうが良い結果が出る気がします。
 後ろ足の向きを最初から少し前に向けるという案は上原投手の右足の使い方から来ています。蹴り出しの強さは足の向きが蹴り出す方向と平行のときが最大になるからです。

 ヤンキースには一度引退した選手がまた戻ってくるケースが多い(投手ではロジャー・クレメンス、アンディ・ぺティット等)ので、松井選手にはもう一度ヤンキースでプレイしてもらいたいですね。草野球はまだやるかもしれないと言っているのでまた野球がしたくなるかもしれません。


 
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屋根裏のオールドギター

 趣味はギターの弾き語り(下手です!)。
 好きな英語の歌の歌詞を理解したくて英語の勉強をまた始めましたが、メジャーリーグの日本人選手の活躍を、MLBのニュースで見るのが楽しみの一つになりました。英語だけでなく、スペイン語のサイトもみるようになりました。大リーグのサイトは英語とスペイン語の学習に役立ちます。

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Author:屋根裏のオールドギター
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